関西学院大学戦 (2015.9.13)
 
 伝統の京関戦です。立命館戦で完敗した京大ですが、どのような策をもって臨んでいるのでしょうか。
王子スタジアムで17:00キックオフ。

(1Q)
 京大レシーブで試合開始。リターナーは#82白根君で5ヤード付近でキャッチし、21ヤード付近まで戻します。京大最初の攻撃はRB#21大上君のランで4ヤードほど進み、続いてWR#1河野君にパスが決まりフレッシュ獲得。そして、早いセットから、えっ?ロンリーセンター?立命館戦で少し見せた隊形ですが、見事成功??!! (録画中継されるTVをお楽しみに)。そして、WR#82白根君へのロングパス。あれよあれよという間に最初のドライブ、数プレイでTDに。お見事としか言いようがありません。きっと、関学はあせったことでしょう。(連盟動画にリンク←ここをクリック))
 次の関学のドライブは、じわじわ攻めてきます。そしてパス攻撃。これが京大のパスインターフェアの反則になり、エンドゾーン近くまで進んで、最後はダイブプレーでタッチダウンを取られてしまいます。これで7−7。次の関学のキックをリターナー#1河野君がナイスリターン。しかし、攻撃続かず、パントと思いきや、キッカーに#19田中君がいます。2年前にさんざんみせたパントフェイクか?と迷わせながら、田中君がキック。次の関学の攻撃で、またも京大はフェイスマスクのパーソナルファウル。関学は前に進み、ハーフラインくらいまで来たときに、関学ファンブルでターンオーバーで京大の攻撃に変わますが、関学も守りきって、京大のパント。これが芸術的に素晴らしく、エンドゾーン前1ヤードで京大が取り囲んでイリーガルタッチ。ここはセイフティも狙える場所です。スペシャルチームを褒めましょう。しかし、京大、またもパスインターフェアの反則で、大きく前に進まれます。ここで1Q終了。


QB#19 田中君から

WR#82 長身の白根君に

パスが決まり

先制のTD

大塚君のPATも成功

ホルダーの#81姫野君に感謝

関学のラン

ゴール前なんとか止めますが、その後関学TD

相手ファンブルでターンオーバー

RB#29入山君もいい動きをします

京大自慢のスペシャルチーム(K#7大塚君)

#43桐畑君、#30新田君

ロングスナッパー(LS)高井君

これが絶妙のパントに(2Qでもありました)


(2Q)
 サイドが変わって関学の攻撃。ここは踏ん張って4thダウンに。関学はボールオン26ヤード付近からFGを狙います。ボールがゴールポストに向かって飛んでいきます。距離は十分のようです。そして次の瞬間、ボールは左のポールに当たって弾き返されました。FG失敗です。少し距離があったので、この失敗は責められないでしょう。ここで攻守交替になり京大の攻撃。RB#21大上君が走ってハーフライン付近まで。さらにWR#10玉木君にパスが決まります。ここでとっておきのリバースプレーを出しますが押さえられます。結局、大塚君のパントですが、これもゴール前に絶妙にコントロールされました。
 続く関学の攻撃はパスで窮屈なところを抜けようとします。ここでもパスインターフェアを誘われてしまいました(京大に気合が入りすぎなのか、関学が巧いのか)。しかしQBサックなどもあり、関学をパントに追い込みます。何か関学はあせっているようにも見えるのは気のせいでしょうか。関学陣43ヤードまで戻すのがやっとです。このチャンスに行ってほしかった京大ですが、またもフォルススタートの反則。5ヤード罰退です。観客席からため息がもれます。しかし、RB#29入山君がうまく抜けて7ヤードゲイン。先ほどの反則が実にもったいない。前半、残り1分54秒で4thダウンショートになり、ここは当然ギャンブル。大上君のダイブプレーでギャンブル成功!! (連盟動画にリンク←ここをクリック))
 ここはじっくり攻めてほしかったところですが、なんとパスをインターセプトされました。ランで時間を見つつ、FGでもよかったのではないかと思ったりします。残り時間1分11秒で関学の攻撃が始まります。エンドゾーンまで長いドライブですが、こちらはパスをうまく使って、時間を消費せず、どんどん攻め込んでいきます。そして、関学が残り時間45秒でタイムアウトを取り、時計を止めて、じっくり作戦を確認します。タイムアウトが解けた次のプレーは、QB伊豆君のキーププレー、誰も止められません。これで25ヤード付近まで。とうとうFG圏内に入りました。ここはなんとしてもFGで留めてほしかったところですが、今度は伊豆君がボールをしばらく持って、一呼吸入れてのTDパス。憎いほどの落ち着きです。京大ディフェンスも、この相手のドライブはあっという間に押し切られてしまいました。いい感じできていたのに、前半終了直前に取られたこの得点は実にもったいないと感じました。昨年の関大戦、今年の東大戦、近大戦と同じようなパターンです。この不要なTDをくい止めれば前半イーブンで、流れが変わったかもしれません。7-14で前半終了しましたが、お互い、どう作戦を変えてくるかも見ものです。


佐々木君ナイスブロック

大上君のラン

4thダウンショートでギャンブルに

ハンドオフを受けた大上君が

空中に舞ってダイブプレー

ギャンブル成功です

前半残りわずかでパスインターセプトされます。

長いドライブが残っていましたが

最後はTDを奪われてしまいました

まだわかりません。


(3Q)
 後半は関学の攻撃から。ロングパスなどでレッドゾーン近くまで来ます。ここで、またも京大がフェイスマスクのパーソナルファウル。危険なプレーですので15ヤードの罰退ですが、ゴール近くですので、ゴールまでの半分の距離を進められてしまいます。タイムリー的な反則です。関学はTDパスを決め、これで7-21。関学のキックをリターナーの白根君がナイスリターン。さらに白根君へのロングパスが決まり、その後、白根君へのロングパスが決まり、TDまであと5ヤード。しかし、ここで痛恨の反則が出ます。交代違反です。フィールドに1人多い12人が居たということで、5ヤード下がって1stダウン。ここは3回パスを投じます。ちょっと淡泊だったかもしれません。簡単に4thダウンになり、FGに。このために頑張ってきたトリオ(LS#79高井君、H#81姫野君、K#7大塚君)がきっちり仕事をします。この3人は2回生の時から信頼されてきたユニットです。地味ですが、成功した後に大塚君と姫野君が握手するシーンはいつも心が和みます。 (連盟動画にリンク←ここをクリック))
 さらに関学の攻撃を封じ込んでパントで攻撃権を放棄させます。ここで、WR#1河野君、WR#82白根君に連続してパスが決まり、大きくゲインしレッドゾーンまで。ここでRB#29入山君がオフェンスラインの開けてくれたホールに走りこんでTD!!(連盟動画にリンク←ここをクリック))
 サブスタンドは大盛り上がりです。これで16-21。ここで京大はPATではなく、2点コンバージョンのプレーを選びます。失敗してもTDで逆転できますし、成功すればFGで追いつく点差です。しかし、さすがの関学、簡単には許してくれませんでした。前半終了間際の相手の得点がなければ、16-14なのになあとまたもタラレバ。
 3Qでも関学攻撃時に京大のパスインターフェアの反則。これも相手のTDにつながってしまいます。パスは完全に遠くでしたが、関学選手が追いかけるフリをしながら、うまく誘ったような感じがしないでもありません。


QB#19 田中君から

#88佐々木君にパスが成功

さらにWR#82白根君にロングパスが成功

FG成功

プレッシャーがかかるも落ち着いて

WR#1河野君にパス成功

さらに白根君へのパスでゴール前まで

2回生RB#29入山君が

オフェンスが空けたホールに突っ込んで

スカッとするTD!! これで16-21

PATではなく、2点コンバージョンを狙います

パスを投げますが、失敗

ルーキーDL#93草野君も当り負けしていません

3Qを終わって16-21


(4Q)
 いよいよ最終Qです。QB#19田中君は、ここまで頑張ってきました。QBサックを受けそうになりながらも、ショベルパスをさっと投げていました。父母懇親会で話題になったこじゃれたプレーです。7ヤードほどゲインしました。次のプレーはWR#1河野君へのスクリーンパス。これはインターセプトされました。関学のディフェンダーが完全に読んで、パスを受けようとする河野君の前にスルッと入ってきました。狙っていたと思います。これは相手を褒めるしかありません。これで流れが変わったかもしれません。4Qで関学は1本取ります。さらに試合終了が近づいての関学の攻撃、時間を使ってゆっくりプレーします。どんどん時間が消費されていきます。そして最後にもう一本取られて16-35。4Qでの2本はもったいないところです。最後の京大の攻撃も、サックされそうになったQB田中君がボールを投げ捨てました。可能性ゼロよりは、ヘイルメリーではないのですが、わずかな可能性に賭けてみてもよかったかもしれません。

 スタッツ(こちらをクリック)を見ましたが、攻撃時間は京大の方がわずかに長く、パス獲得ヤードも京大の方が上でした。やはり反則が多かったのが問題です。10回の反則で87ヤードも相手に献上してしまいました。それだけ気迫があったことの裏返しかもしれませんが、パーソナルファウルは危険が伴います。せっかくの場面での交代違反も残念です。これからはこういったことを極力減らしてください。関学もフォルススタートやオフサイドといったスナップ前の反則を犯しますが、これも珍しいことだと思います。それだけ京大はうまく反則を誘っているのでしょうか。反則の誘いでは、関学はさらに上を行っているのかもしれません。京大のパスインターフェアの反則が何度もありましたが、これほど多いのはあまり見たことがありません。京大のDBを引きつけ、わざと体を当たらせているのではないかという感じもしました(これもひょっとして頭脳的なプレーなのかもしれませんが)。ボールを追いかけながらの競い合いで、決してボールを見ないで当たったわけではないのですが、審判も迷うくらいで、一度は協議の結果、パスインターフェアの反則が取り消されたシーンもありました。
 関学は、3rdダウンロングになってからも、ここぞという力を見せつけました(3rdダウンコンバージョン:7/10、京大は4/11)。誰もいないところにパスをスッと投げたと思うと、レシーバーがさっと入ってきてキャッチしたり、あるいは関学QB伊豆君が自ら持って走って大きくゲインする場面も多々ありました。
 京大は大上君はもちろんのこと、2回生RB#29入山君が活躍しました。身長160cmですが、大上君のような華麗なカットバック系のランニングバックで、小さな体で密集地帯をスルスルと抜けます。あと、昨年の田嶋君のような重量級のパワー系ランナーが居れば、相乗効果が出て、さらに破壊力が増すことでしょう。


QBとWRで登録されている#88佐々木君が

モーションしてきて

QB#19 田中君からの

パスを受けます

WR#1河野君にパスを投げますが

それを狙ったように横からインターセプトされます

プレッシャーがかかっても

しっかりとWR#10玉木君にパスを決めます

最後は時間を流してゲームセット

キャプテン添島君、よく頑張りましたよ

1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

7 0 9 0 16
関西学院大学 7 7 7 14 35



(写真)
(懇親会)(PW)
(試合前)
(前半)
(後半)


(rtv)
 http://www.ustream.tv/recorded/73675903


京大メンバー表



試合前に父母会懇親会がありました。
フィールドに見立てたなかなか凝ったランチでした。




岩井部長を含め77名参加の盛会になりました。詳細は父母会会報で報告される予定です。

 (2015.9.13 1Qまで作成、9.14 4Qまでを追加、9.17 連盟の動画をリンク)


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