京関戦(2014.10.25)
 秋も深まってきました西京極陸上競技場。伝統の一戦、京関戦のキックオフは15:00です。
打倒KGを目指してきましたので、今シーズンの勝敗とは別に、この試合は特別な気持ちで臨んでいることでしょう。
コイントスは京大が取りましたが後半をチョイスしました。さあ、試合開始です。

(前半)
 大塚君のキックで試合が始まります。京大ラッシュもよく、関学は25ヤード付近からの攻撃。最初のプレーはパスでいきなりフレッシュを取ります。ハーフラインを超えたあたりで関学がファンブルして京大が攻撃権を得ます。相手陣に入っていくものの4thダウンになり、スペシャルチームが出てきてここはフィールドゴールを狙います。スナップされたボールを、なんとホルダーの#81姫野君がパスを投げます。これは3年前の最終戦で関大に勝利した試合で川端君が演じたプレーと同じです。姫野君が投げたパスは残念ながら成功はしませんでしたが、昨年のパントフェイク4連発を思い出します。(ビデオはこちら
 1Q残りわずかになって関学のWR#15大園君にロングパスが決まり、ゴール前15ヤード付近まで一気に進まれます。その後もゴール前の攻防が続きます。1Qの残り時間がゼロになってQuarter timeと思いましたがプレーが続けられます。ベンチから抗議しますが受け付けてもらえません。このショックというわけではありませんが、2Qになってサイドが替わり、TDを許してしまいます。PATも決まり0-7。
 続くキックオフでは、京大リターナー#83山本君が自陣45ヤード付近まで大きくリターンします。続いてRB#21大上君がフレッシュを取り、相手陣まで入りますが4thダウンに。ここで何かするかと思いましたが普通のパントです。ゴールラインギリギリでイリーガルタッチをして欲しかったところですがエンドゾーンに入りタッチバックに。その後、またも関学WR#15大園君に大きくゲインされます。お兄さんも神戸大学で活躍した有名な選手でした(関西リーグで3年連続リーディングレシーバー)。さらにRB#28鷺野君に齋藤君からショベルパスでレッドゾーンまで進まれます。ここは関学の反則もあり、4thダウンになります。関学はギャンブルに行きますが、ここで京大がオフサイドの反則。スナップされる前にスクリメージラインを越えてしまいました。この反則で関学はゴールまでの半分の距離を進んで労せず1stダウンに。このあたりもスナップのタイミングをずらして反則を誘発する関学の狡猾なところでしょうか。結局、TDにつながり0-14に。
 前半残りわずかで、京大ディフェンスのビッグプレーが出ます。LB#3鶴薗君のインターセプトで京大が攻撃権を得ます。玉木君にバックパスを投げて、そこからパスを投げるというスペシャルプレーも出しますが攻撃も続かず、最後はパントをうまくコントロールして10ヤード付近からの相手の攻撃で終わらせます。


関学がファンブル

それを京大がボールを確保

いつものようにFGを狙うと見せかけ

なんとホルダーの姫野君がスペシャルプレー

DL#5織田君のプレッシャー

#35田嶋君と#88佐々木君のどちらがQB?

今日は林田君のパスも冴えています

WR#80竹内君はボールを離しません

1Q終了間際、エースRBの鷺野君を止めます

サイドが替わってゴール前の両チームの攻防

 後半は京大レシーブで始まります。山本君がリターンして30ヤード付近からの京大の攻撃。ここでパスを投げようとした林田君がすばやく入ってきた相手ディフェンスに叩かれてファンブル。絶好の位置から関学は攻撃権を得ます。関学QB齋藤君は得意の浮かしたTDパスをコーナーギリギリに投げます。これをDB#18緒方君が阻止しますが、パスインターフェアの反則。ここはそのまま捕られるとTDになりますので仕方がなかったところです。(昨年の近大戦でも同じようなプレーがありました)
京大ディフェンスはふんばります。そして関学のTDパスを緒方君がエンドゾーン内で今度はインターセプト。失点するところを無得点に抑えました。しかもエンドゾーン内なのでタッチバックになります。モメンタムを変えることができるか?
 QBの位置にRB#35田嶋君が入ってワイルドキャットフォーメーション。重戦車のごとく距離を稼いで1stダウン更新。WR#82白根君にパスが決まりますが、相手タックルを止められるところを京大選手が集まって前に押し込んでフレッシュ獲得。その後もWR#80竹内君にパスが決まり、相手陣25ヤード付近まで。林田君のパスが冴えています。関学もこのドライブは京大を止められません。レッドゾーンに入りましたが4thダウンに。ここはFGではなくギャンブルです。ここでWR#80竹内君にパスが決まってギャンブル成功!! 残り10ヤードくらいです。ここでQBの位置に田嶋君。おそらくワイルドキャットを予想していましたが、意表をついて田嶋君がTDパスを投げます。しかし、相手にインターセプトされました。どちらのチームもほめるべきでしょう。この京大の攻撃ドライブは本当に素晴らしいものでした。
 ここで決まればモメンタムは大きく京大に傾いたかもしれませんが、逆に関学が息を吹き返します。ほんの数プレーで大きく走られTDを奪われてしまいます。0-21。キックオフリターンで#1河野君が自陣45ヤード付近まで大きくリターンします。しかし、またもパスを投げようとしている林田君が狙われ、落としたボールを相手選手が拾い上げ、そのまま走りこんでTD。ここまで頑張ってきましたが、あれよあれよという間に簡単にTD2本を与えてしまいました。
 関学はキックオフでゴロを蹴ってきます。関学は最初から狙っていたのか、リターナーに関学選手が集まってきてボールを掻き出したのか、ファンブルになってしまいます。自陣20ヤード付近で関学の攻撃。そして4Qになり、先ほどの関学の攻撃が続きますが、最後は関学がダイブしてTD。後半立て続けに取られたTDは本来入っていなかったものかもしれません(まあ、負け惜しみですが)。
 田嶋君がQBの位置につきます。ただモーションしてきた選手とぶつかってしまいました。その後、山本君、白根君にパスが通り、相手のオフサイドなどで関学陣まで入ってきました。さらにRB#21大上君のラン、WR#83山本君へのパスが決まり、ゴール前10ヤードまで近づいてきます。残り時間1分36秒。最後は1回生WR#89新澤君にTDパスが決まりTD。昨年は関学に完封されましたが、一矢を報いました。新澤君は白根君より1cm背が高い189cmで、都立西高のときにも活躍していた選手です。


ハーフタイムは京都橘高校吹奏楽部の演奏

DB#18緒方君が相手のTDパスをインターセプト

林田君のパス

WR#82白根君にパスが決まります

レシーブした白根君を皆で押してさらにゲイン

WR#83山本君がしぶとくキャッチし相手陣に

ゴール前で田嶋君がパス

しかし、相手にインターセプトされました

関学2回生橋本君に独走を許し

TDを奪われてしまいます

#1河野君が大きくリーターン

京大がファンブルしたボールをつかんで関学TD

RB#21大上君が中央を突破します

1回生WR#89新澤君がパスを受けてTD


 今回、田嶋君と佐々木君が出てきて佐々木君のモーションで相手をかく乱させていました。田嶋君も佐々木君もどちらもQBができます。スペシャルプレーもいくつかありました。いろいろ関学戦に準備してきたことが伺えます。これまでの試合とは違い、かなり自分たちのプレーをしていた印象です。
 タラレバを言っても仕方がありませんが、前半の得点は、クォータータイム時の審判の判断に惑わされ、さらに2本目は反則により献上したようなところがあります。後半の京大得点チャンスにスペシャルプレーが決まって入れば流れが変わったかもしれません。得点こそ大きな差がつきましたが、昨年よりもいい戦いをしたのかもしれません。こういう動きを龍谷戦からしていれば、3連敗も免れたかもしれず、勝敗は紙一重の差といえます。まだ、立命、関大戦が残っていますが、この調子でがんばってください。


1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

0 0 0 7 7
関西学院大学 0 14 14 7 35



(写真)

(前半)
(後半)
(京都橘高校吹奏楽部演奏)


(rtv)
http://www.ustream.tv/recorded/54449453

京大メンバー表

関学メンバー表


 (2014.10.26)


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