追手門大学ソウルジャーズ戦(2014.6.21)

 心配された雨は大丈夫でした。今日は水野総監督率いる追手門大学ソルジャーズ。
4回生が1回生のときの終わりに水野監督は京大を辞められました。西村監督、コーチ、
選手は特別な気持ちで試合に臨んでいることでしょう。追手門は東海地区の強豪の中京大学
にもこの春に勝っています(京大は、昨年のJV戦で中京大学に負けました)

 京大レシーブで試合開始。追手門はゴロのキックを蹴ってきます。受ける前にバウンドが
変わり、もたもたしているところを相手に止められます。京大のQBは#19佐々木君です。
いきなり、WR#1河野君にロングパスを投げますが不成功。次のプレーはRB#35田嶋君が走り
ロングゲイン。しかし、この最初のドライブはTDに至らずFGに。K#9滑川君が落ち着いて蹴って
3点先制。次の追手門のドライブも順調に進みます。京大陣に入って4thダウン。ここはギャンブル
です。ここで京大、痛恨の反則。オフサイドで追手門は苦労せずFDを得ます。追手門は攻撃の
手を緩めず、TD!! PATも成功し、3-7と逆転されます。
京大攻撃、相手陣深く入って4thダウン8と長い距離が残りますが、果敢にギャンブル。ここは
WR#8大工君にパスが決まり、フレッシュを取ります。ゴール前まで迫るも、ここもTDに至らず
FGトライ。しかし、FG失敗して攻守交替。

 2Q、自陣で京大パントになるも、スナップが大きく逸れ、追手門がセイフティで2点を入れます。
3-9。さらに、追手門はTDを重ね3-16に。まさかの展開です。京大はFGのチャンスがありましたが
失敗します。2Q終了間際になり、ようやく京大オフェンスが頑張り、甲子園球児の大型ランナー
RB#35田嶋君が貫禄のTD。PATは、またもスナップが狂い、6点どまり。前半終わって9-16です。
後半にどう修正するかがポイントです。


今日はブルーのユニホームです

QBは#19佐々木君

DB#15藤井君

RB#35田嶋君のTDのシーン

 3Q、追手門の攻撃で始まります。ディフェンスも落ち着いてきたのでしょうか。LB#57兵藤君が
ナイスブリッツ。追手門はパントで攻撃権放棄。QB#19佐々木君も果敢にパスを投げます。パス
失敗の場面で、西村監督がインターフェアの反則と大声で抗議しています。私もあれは反則を
取られてもしかたがないなというプレーと思います。西村監督の熱い一面を見ました。
京大パント時にブロックされましたが、そのボールを京大LS#79高井君が押さえたように見えました。
ラッキーなことに京大は攻撃を得ました。このドライブもTDにはつなげることはできずにFG。3点
返して12-16。その後、追手門もFGで12-19に。

 いよいよ最終Qです。RB#20鈴木君、WR#1河野君がゲインを重ねます。そして、残り時間8:55で
京大、またもFGで3点を入れます。15-19に。追手門のQB#11矢部君が走り始めます。このプレー
に京大は適応できず、QBランでTDを奪われています。15-26と引き離されてしまいました。
残り時間8分30秒。TDとFGでは追いつけません。
 京大、ここは田嶋君頼みで、ランでゴリゴリ進めます。4thダウンになるも、ノーハドルでギャンブル
にいきます。慌てて追手門がタイムアウトを取ってプレーを止めます。しかし、田嶋君が力で中央を
突破しFD更新。またも相手陣深くまで攻め込みますが、4thダウン。ここもギャンブルです。WR#86
尾崎君にTDパスが決まります。ここはPATではなく2点コンバージョンに。そしてWR#27向川君にパス
が決まって2点が追加されます。23-26と追いついてきました。FDで同点、TDで逆転できる点差です。
残り時間は5分21秒。京大キックで、相手の攻撃になりますが、ここはディフェンスが頑張って、残り
3分50秒で、再び京大の攻撃の機会を得ます。何か、昨年の秋の龍谷戦を思い出します。
ノーハドルで田嶋君、向川君がどんどん攻めていきます。見ているほうもハラハラ、ドキドキ、そして
期待も。そして、なんと残り時間2分20秒で田嶋君のランでTDを奪います。京大のベンチ、観客も
大喜びです。PATも成功し、土壇場で30-26と逆転しました。しかし、ドラマチックな展開はまだ続き
ます。なんと、警戒しないといけない相手QBのランを止められず大きくゲインを許してしまいます。
そして残り1分20秒で相手のTDパスが決まります。なんと、ここで再々逆転。周りの父母の方から
掲示板でも話題になっていたルーズベルト・ゲームみたいになってきたねという声も。
 残り時間わずか!京大、さあ、どうする? 京大はノーハドルで次々攻撃します。パス主体ですので
河野君、大工君がパスを受けてサイドラインを割ります。相手陣まで入りましたが、インバウンズで
時計を止められません。最後のタイムアウトを残り30秒で使い切ってしまいます。プレー再開の前
に今度は追手門のタイムアウト。京大の集中力を途切れさす作戦です。秋の本番さながらの駆け
引きです。そして時間がなくなってきます。最後にFGのスペシャルチームが走りながら出てきて
そのまま蹴ったと同時に時計はゼロに。通常は、キッカーがボールオンされた地点から、歩数を
数えて蹴る方向を確認して、一呼吸入れてから蹴りますが、出てきてすぐに蹴るというのを初めて
見ました。このスペシャルチームは、この状況を予測して用意していたと思われます。ボールは
放物線を描きます。真横から見ていたので、軌跡はよくわかります。距離が足りないかどうかの
ギリギリでしたが、なんとFG成功です。最後の最後で追いつきました。
師弟対決ということでしたが、結局、すごいことになり引き分けでした。


K#9滑川のFG

WR#27向川君のナイスキャッチ

追手門QB#11矢部君のTD

京大QB#19佐々木君も負けじとラン

水野OB会長から受賞する石川君、宇佐美君

多くのOBの方が集まられていました


 追手門もよく訓練された最後まで集中力の切らさない素晴らしいチームでした。QBの矢部君は
大阪学芸高校のアメフト経験者です。平成21年の大阪府大会のメンバー表ではWRで登録されて
いました。
試合後、ピンカーマン賞と神田・藤村賞が5回生コーチの石川君と宇佐美君に贈られました。また、
今日はホームカミングデーということで、OBの方が多く集まられていました。

 今回、京大が着用した濃青のユニホームですが、掲示板でも話題があがっていました。なかなか
カッコいいと思いました。来年の双青戦は東京なので白ユニホームですが、再来年を期待しています。


1Q

2Q

3Q

4Q

京都大学

3 6 3 21 33

追手門大学

7 9 3 14 33



(写真)
(前半)
(後半)


 (2014.6.21)


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